公 開 研 究 会
メガヒットアニメからみる現代社会
-「魔法少女まどか☆マギカ」をめぐって-
北九州市漫画ミュージアムでは、漫画文化を様々な側面から紹介する意図で、漫画やアニメについて学術的に検討する公開研究会を、「日本マンガ学会」など学術団体との共催で継続的に開催しています。
このたび、「北九州現代文化研究会」の主催で、アニメと社会の関わりをめぐる公開研究会を開催することとなりました。会場全体で自由にディスカッションを行う、参加型の研究会です。専門の研究者の方だけでなく、他の分野の研究者や、あるいは一般の漫画ファン・アニメファンの方でも、ご関心のある方はぜひご参加ください。
日 時:2014年9月28日(日)14時~17時
場 所:北九州市漫画ミュージアム 6階イベントコーナー
アニメ作品「魔法少女まどか☆マギカ」をめぐる、参加者を交えた研究討論会です。
4名の発言者がそれぞれの視点で15分程度の研究報告を行い、参加者と共に自由に討論を行います。
発言者(発言予定順):
表 智之(北九州市漫画ミュージアム専門研究員)/漫画・アニメ史の視点から
福島 勲(北九州市立大学文学部准教授)/文学・テキスト分析の視点から
濱野 健(北九州市立大学文学部准教授)/社会における受容と消費の分析
水口すみれ(北九州市立大学文学部)/ファンコミュニティの分析
司 会:須藤 廣(法政大学大学院政策創造研究科教授)
定 員:30名程度・申込不要
参加費:無料(入館には常設展チケットまたは年間パスポートが必要)
主 催:北九州現代文化研究会
共 催:北九州市漫画ミュージアム、北九州市立大学文学部濱野研究室、
北九州市立大学文学部福島研究室、法政大学大学院須藤研究室
開催趣旨:
わたしたちにとって、マンガやアニメといった現代文化は、個人的な娯楽や趣味の対象となるばかりではなく、こうした作品について誰かと/に「語る」ための主題でもある。つまり、マンガを読むことやアニメを観るという現代文化活動の究極の醍醐味は、それが教室で、職場で、カフェで、ネットで、そしてイベント会場で、友人や同僚や仲間たちとの語りを通して共有されることにあるのではないだろうか。そうして作品自身への評価や、その作品が自分にあるいは社会に与えたインパクトについて語ることは今や限られた専門家だけのものでもないだろう。
そこで今回取り上げてみたいのが、2011年のTV版放映以後、2013年の映画版の上映にいたるまで、単なるアニメ作品の領域を超え、現代社会を代表する文化としてありとあらゆる側面から話題として取り上げられているアニメ作品「魔法少女まどか☆マギカ」である。キャンパスでもなく、商業スペースでもなく、この漫画ミュージアムという立場や世代をこえて様々な人が交差するその開かれた場所で、パネリストそれぞれにとっての「まどマギ」を来訪者のみなさんといっしょに語りつくしてみたい。