新規収蔵原画展
―国友やすゆき―
会期:2019年11月9日(土)~2020年1月9日(木)
会場:6階 あしたのギャラリー
今年度新たに収蔵と整頓に着手した、ゆかり作家のマンガ原画展をシリーズで開催。
第1弾は国友やすゆき先生です。
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近年、「資料」あるいは「美術品」としてその価値が見直されているマンガ原画。
しかし過去には、必ずしも「保存するべき価値あるもの」とは考えられていませんでした。それでも、多くの原画が作者やその家族、出版社によって保管されていましたが、作家の逝去や保管場所の不足、マンパワーの減少など、さまざまな理由から個々での保存が限界を迎えています。また収蔵施設も不足しており、原画を美術品と見なす海外諸国へ作品が流出するなど、散逸の危険性が高まっているのが現状です。
そんな状況を背景に、全国のマンガ関連施設や大学、団体が協力してマンガ原画のアーカイブとその拠点づくりを推進する「文化庁メディア芸術連携促進事業」の原画プロジェクトが立ち上がりました。当館もそのメンバーとして、収蔵機能を強化すべく、本格的に整備を始めています。
この「新規収蔵原画展」では、今年度新たに収蔵と整頓に着手した北九州市ゆかり作家の作品を展覧すると同時に、マンガ原画の特性や資料価値、整理・保存作業の工程についても解説し、「マンガ原画を収蔵する」とはどういうことか、包括的にご紹介します。本展をきっかけに、原画収蔵への取り組みに関心を寄せていただけますと幸いです。
今後も引き続き原画収蔵作業に努めつつ、継続的に整頓のご報告をしてまいります。
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国友やすゆき プロフィール
1953年、福岡県遠賀郡生まれ。福岡県立東筑高等学校卒業。
早稲田大学入学後、漫画研究会に所属。在学中に、若手の登竜門と言える『週刊少年ジャンプ』の手塚賞で佳作を受賞する。卒業後プロとして活動を始め、少年誌や劇画誌、釣り専門誌など、さまざまな媒体で作品を執筆する。
1985年、当時編集者であった中島かずきとともに生み出した「JUNK BOY」(掲載『週刊漫画アクション』)が大ヒットし、一躍時代の寵児となる。以後、「100億の男」や「幸せの時間」、「総理の椅子」など、社会の潮流に合わせた数々の名作を発表。リアリティある社会ドラマと男女のロマンスを濃厚に描く“サラリーマンマンガ”の名手として、第一線で活躍し続けた。2018年9月、惜しまれつつ逝去。
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「新規収蔵原画展」バックナンバー
●第1弾 国友やすゆき(2019.11.9~2020.1.9)
●第2弾 Coming soon