少女マンガは、戦後より一気に花開いた文化ですが、そうした中で、最も描かれたテーマの一つに「バレエ」があります。日本人が、「バレエ」と聞いて思い浮かべる「白いチュチュにトウシューズ」というイメージも、マンガによって広まり、定着したと言っても過言ではないでしょう。また、他の国と比べると日本では、バレエがお稽古ごととして定着し、鑑賞するより、自らが行うものとして独特な発展を遂げてきたと言えます。
本展は、バレエ・マンガを描いた代表的な作家12名の作品を中心にした展覧会です。原画を中心としたおよそ140点の額装品、当時の貴重な雑誌資料などが2会期に分けて公開されます。
少女マンガの発展とバレエとの関係、日本において実際のバレエ受容とマンガがいかにリンクしてきたかを垣間見るべく、バレエ・マンガの歴史を源流から現在まで時系列にたどっていきます。
【開催期間】 平成26年2月15日(土)~平成26年4月6日(日)
※展示替えスケジュール
第一期:2月15日(土)~3月10日(月) 第二期:3月12日(水)~4月6日(日)
【場 所】 北九州市漫画ミュージアム企画展示室
(小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity5階)
【開館時間】 午前11時~午後7時(入館は閉館の30分前まで)
【休 館 日】 火曜日(ただし、3月25日(火)・4月1日(火)は開館)
【主 催】 北九州市漫画ミュージアム
【特別協力】 京都精華大学国際マンガ研究センター
京都国際マンガミュージアム
兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション
【協 力】 一般社団法人 有馬龍子記念京都バレエ団/京都バレエ専門学校
神﨑バレエスタジオ、黒田バレエスクール
真弓バレエスクール/真弓ジュニアバレエ団
【入 館 料】 企画展入館料 一般400円、中高生200円、小学生100円、小学生未満無料
セット券入館料 一般600円、中高生300円、小学生150円、小学生未満無料
※ 療育手帳、精神障害者保険福祉手帳、身体障害者手帳提示者及び
その引率者・付き添い人(身体障害者の付き添い人は1〜4級の者の付添い人に限る)は無料
※ 年長者施設利用証提示者、団体(30名以上)は2割引
展示内容
日本にバレエが入ってきたのはいつだったのか。戦前日本のバレエ受容を探るとともに、バレエ・マンガの源流に迫ります。兵庫県立芸術文化センター所蔵の薄井憲二バレエ・コレクションより、古くは18世紀後半頃のロマンティック・バレエ時代から描かれてきたバレエにまつわる資料など、貴重な資料が展示されます。また、大正時代の少女雑誌、高畠華宵のバレエ抒情画のパネルなども展示されます。
戦後からすさまじい勢いで広がったバレエブームは、時期をほぼ同じくして少女マンガにも起こりました。当時のバレエブームを、少女マンガ誌やパネルなどでも紹介。また、1950~1970年代にいたるまで、バレエ作品で人気を博した高橋真琴、牧美也子、北島洋子、上原きみ子の原画も展示されます。
1971年連載開始の山岸凉子の「アラベスク」は、バレエの芸術性や身体表現に目を向け一石を投じたエポックメイキングな作品です。そんな作者のバレエ・マンガの魅力に注目します。
1970年代以降は、深遠なドラマとしてのバレエ・マンガが次々と誕生していきます。バレエ・マンガの進展を、有吉京子、萩尾望都、槇村さとる、水沢めぐみ、曽田正人の作品から探っていきます。
5.バレエ・マンガはどこへ行く?
マンガ家達にとって、バレエとは一体何か?また、バレエはマンガの中で描き尽くされたものなのか?バレエ・マンガの今後について考えます。
◆関連イベント
★水沢めぐみ先生 ミニトークイベント
出展作家・水沢めぐみ先生のイベントが急遽決定しました!!
先生をお招きして、「りぼん」の付録にまつわる話など貴重なトークが楽しめます!また、抽選でサイン色紙のプレゼントも用意しております。
日時:3月23日(日)14:00~15:30
定員:先着50名 ※要事前申込(お申込先:093-512-5077)
その他詳細はこちらのページまで。