2024年03月23日
(481)ロボット開発の若手技術者育成 アニメ作品との連携で
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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第481回
『西日本新聞』北九州版 2024年3月17日(日)朝刊 28面掲載
ロボット開発の若手技術者育成
アニメ作品との連携で
アニメや漫画には空想上の発明が登場して、物語を盛り上げます。私たちの日常とかけ離れた技術もあれば、実在する技術を発展させた、いずれ実現しそうなものもある。本田技術研究所の二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」は、手塚治虫が描いた「アトム」のイメージを目標に開発されました。アニメや漫画の豊かな想像力が、現実の技術開発を促進したともいえるでしょう。
北九州市を舞台のモデルとして制作され、昨年10月からのテレビ放送などで人気を博したアニメ「ブルバスター」は、建設重機を思わせる外観のロボットが怪獣と戦う勇姿が魅力でした。自身が開発した最新型の二足歩行ロボットに搭乗する青年・沖野鉄郎を主人公に、経費管理や企業間連携など、中小企業の苦心や工夫を物語に織り交ぜた点も特徴です。
若い技術者が、地元の中小企業と力を合わせて、街を守る。ものづくりの街・北九州市ならではの熱い物語を意気に感じ、岡野バルブ製造株式会社(門司区)が昨年11月に始動させたのが「リアルブルバスター開発プロジェクト」。これから未来の沖野としてプロジェクトに参加してくれるメンバーのオーディションを実施予定です。
その一環として、今月30日(土)には西日本工業大学小倉キャンパスで「アニメ×お仕事」をテーマにトークイベントが開催されます。アニメの原作者や監督、同社取締役と共に、九州工業大学大学院生命体工学研究科の学生も登壇し、アニメ制作とロボット制作の「仕事」としての実態や可能性について語ります。事前申し込みの上、奮ってご参加ください。
(学芸担当係長 表智之)
=メモ=
「アニメ×お仕事トークイベント」は、西日本工業大学小倉キャンパス(リバーウォーク北九州)3階大講義室にて、今月30日(土)午後1時から開催。事前申し込み制で、参加申し込みや問い合わせはプロジェクト公式サイトか市文化企画課(093(582)2389)まで。
=LINK=
◆アニメ「ブルバスター」公式サイト
◆「リアルブルバスター開発プロジェクト」公式サイト
◆「『ブルバスター』アニメ×お仕事トークイベント」 ※参加申込は3月27日(水)18時締切