2024年04月13日
(484)北九州市出身作家のSFファンタジー 『終末の魔女と人形』発売
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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第484回
『西日本新聞』北九州版 2024年4月7日(日)朝刊 18面掲載
北九州市出身作家のSFファンタジー
『終末の魔女と人形』発売
北九州にゆかりがある作家・髙田慎一郎先生の最新作『終末の魔女と人形』の1巻がリイド社から発売されました。
この作品は、大規模災害や戦争によって文明が崩壊し、終末へと向かう近未来を舞台としたSFファンタジー。現在、WEBマンガ誌『COMIC BORDER(コミックボーダー)』にて連載中です。
文明崩壊により人々の暮らしは衰退し秩序が乱れる中、刑事の少女・ゾーイは町の治安維持に日々奮闘していました。ある日、ゾーイはマフィアに追われている老婆と遭遇。トラブルに巻き込まれる形で老婆を助けます。しかしマフィアの追っ手が放った「人形巨大兵器・ランナー」が現れ、窮地に陥ってしまい…。
髙田慎一郎先生は北九州市出身。1995年に現代日本を舞台とした和風ファンタジー『神さまのつくりかた。』(スクウェア・エニックス)にて連載デビュー。代表作は『シリウスの痕』(KADOKAWA)、『放課後アサルト×ガールズ』(フレックスコミックス)など。近年はウェブコミックにて多く活躍されています。
髙田先生といえば多彩な銃器描写が見どころですが、今作ではロボットも登場。ライフルとロボットを用いた激しいバトルシーンは、スピーディーかつ緊迫感もあり圧巻です!またシリアスな展開の中でクスッと笑えるシーンが入る絶妙なバランスも髙田先生の作品の魅力です。
さてトラブルに見舞われ、貧民窟(スラム)の魔女と呼ばれるオルガが率いる軍事組織〝鉄の羊〟の戦いに巻き込まれたゾーイですが、果たしてこの組織の目的とは?気になる続きは、ぜひ本作をご覧ください!
(図書担当 原田佳織)
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