北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2024年07月11日
(497)次世代へ漫画文化を継承 作家が講師 小中学生に塾

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第497回
『西日本新聞』北九州版 2024年7月7日(日)朝刊 18面掲載
次世代へ漫画文化を継承
作家が講師 小中学生に塾

 多くの漫画家を輩出した「漫画の街・北九州」で、子どもたちに漫画文化を継承し、また夢を持つきっかけを作ってほしいとの思いから、小中学生を対象とした漫画・絵本塾「陸奥A子の夢!マンガ・絵本くらぶ」が株式会社「COLT」の主催で開催されました。

 塾長を陸奥A子先生、また講師を漫画家のタネオマコト先生、絵本作家の内田万寿美先生という北九州ゆかりの作家の先生方が務め、漫画・絵本の各コースに分かれて、基本的な知識や実践方法などについて指導を行いました。

 5月末から6月まで、全5回にわたって実施された講座には、北九州市内の小中学生、計8名が参加。初回は緊張した面持ちで、少々ぎこちなさも感じられましたが、回を重ねるごとに顔つきが変わり、最終日には開始時間前から作品に取り掛かるほどの集中ぶりで、作品と真剣に向き合っている姿がとても印象的でした。

 そうして出来上がった4コマ漫画や絵本については、陸奥先生から一人一人講評いただき、作品の裏には直筆のメッセージが添えられました。

 今回、現役で活躍されている各世代の漫画家、絵本作家の先生方から指導を受け、子どもたちにとって貴重な機会になったことでしょう。この経験が子どもたちの将来の夢の実現に生かされ、未来の北九州ゆかり作家の誕生につながるかもしれません。

 また漫画文化を次世代へ継承することは、当館としても大切な役割です。今後も「漫画スクール」や「漫画体験」など、さまざまな事業を通して、未来の担い手の育成へとつなげていきたいと思います。

(図書担当 原田佳織)