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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第504回
『西日本新聞』北九州版 2024年8月25日(日)朝刊 20面掲載
「恋を知らない僕たちは」
北九州ロケ映画が公開

恋を知らない僕たちは」(８月23日（金）全国ロードショー) ©2024「恋を知らない僕たちは」製作委員会 ©水野美波／集英社 配給・ 松竹

　北九州市は製鉄や貿易の要所として多くの人とモノが集まることで、多様な文化が発展してきました。人々を楽しませるために、漫画や映画などの大衆文化も花開き、たくさんの作家や作品が生まれています。

　市では全国に先駆けて1989年から映画やドラマなどの撮影誘致と支援を始め、2000年に商工会議所や観光協会などとともに「北九州フィルム・コミッション」を設立。豊かな自然や近代的な都市景観に加え、レトロ建築や工場群など多くの魅力的なロケーションがコンパクトにそろっていることや、都心部での爆破シーンなどの大規模撮影実績を評価され、国内はもとより、海外の映画・ドラマ製作関係者からも注目を集めています。

　近年は配信などの放送媒体の増加で、漫画が映像化される機会も増えました。北九州市でも『デスノート』や『ママレード・ボーイ』など人気漫画を原作とする実写映画撮影が行われており、市立美術館や中央図書館などの瀟洒な建物や活気ある風景が物語を彩っています。

　今月23日に全国公開された最新作『恋を知らない僕たちは』（水野美波／集英社）も北九州ロケが行われた作品です。本作は別冊マーガレットで連載され2021年に完結。少女漫画では珍しく、男性主人公の視点から高校生たちの複雑に絡み合う恋模様と青春の痛みを等身大で描き、読者の共感を得ました。

　撮影は主に福岡市と北九州市を中心に行われたとのことで、主演の大西流星さんをはじめ、キャストの方々が身近にいたかもしれないと思うとドキドキしますね。北九州の風景がどのようなシーンで登場するのか、ぜひ劇場で探してみてください！

（図書担当　田中千尋）

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北九州市の映画への取り組みの詳細は

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