2024年10月19日
(511)アニメ「メカウデ」テレビ放送始まる 北九州が舞台のモデル
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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第511回
『西日本新聞』北九州版 2024年10月14日(月)朝刊 20面掲載
アニメ「メカウデ」テレビ放送始まる
北九州が舞台のモデル
10月からテレビ放送が始まったアニメ「メカウデ」。福岡市に拠点を置く「TriF(トリフ)スタジオ」が制作し、北九州市が作品舞台のモデルになったことで話題を呼んでいます。
「メカウデ」は、ごく普通の男子中学生・ヒカルと、謎の“ウデ”型機械生命体・アルマが偶然出会うところから始まる、冒険とバトルに満ちた物語です。メカであり生命体でもあるアルマは、実に感情豊か。ヒカルとの掛け合いは、まさに漫才のようで笑いを誘います。
そんな楽しいシーンが続くと思いきや、ふたりは出会って早々、二つの組織の争いに巻き込まれてしまいます。アルマのような「メカウデ」は他にも存在していて、彼らの自我を奪って兵器化することをたくらむ「カガミグループ」と、メカウデたちを解放するために活動する「ARMS(アームズ)」は、アルマを巡って激しく対立。自分に自信がなかったヒカルが、アルマを守るための戦いの中で、徐々に成長していくのが見どころのひとつです。
原案と監督を務めるオカモトさんが、10年前に息抜きとして描いたイラストから「メカウデ」は始まりました。人間からメカの腕が生える、という奇抜なイメージはこの時から固まっていたそうです。当時、福岡の大学生や若手の映像クリエイターが集う自主映画サークルであったTriFスタジオの仲間たちで「アニメにしよう」と本格的にプロジェクトが始動。クラウドファンディングやクリエーターの育成などを経て、ついに今年テレビアニメシリーズとして完成したのです。“フクオカメード”な本作に、ぜひご注目ください。
(学芸員・石井茜)
=MEMO=
常設展示エリアにて「北九州市が舞台のモデルモデル!アニメ『メカウデ』に大注目!」を2025年2月2日(日)まで開催中。