北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2024年11月04日
(514)10日、デビュー作大ヒットのルメールさん 仏作家招きトークショー

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第514回
『西日本新聞』北九州版 2024年11月3日(日)朝刊 16面掲載
10日、デビュー作大ヒットのルメールさん
仏作家招きトークショー

 現在日本の漫画はさまざまな言語に翻訳され、世界中の読者に愛されています。なかでもフランスでは、アニメの影響などから1990年代早々に日本の漫画が翻訳出版されており、『ドラゴンボール』や『美少女戦士セーラームーン』などの超有名作からマイナーな作品まで幅広いタイトルが販売されています。


フランス語圏にも「バンド・デシネ(BD)」と呼ばれる漫画文化がありますが、『タンタン』や『スマーフ』に代表される児童向け作品や、芸術的な大人向け作品が主で、若者が気軽に楽しめる作品は少数でした。このような背景もあり、多くの少年少女を読者に持つ日本漫画は若年層の新たな読み物として受け入れられ、「MANGA」として定着。作家たちも影響を受け、フランスでも日本漫画スタイルの作品が制作されるようになっていきます。


現在注目の作家、ルノー・ルメール先生も91年に翻訳された『ドラゴンボール』に影響を受けた一人です。日本漫画スタイルで描かれたデビュー作『ドリームランド』は、さえない生活を送っていた主人公の高校生が、夢の中の世界「ドリームランド」で、困難に立ち向かいながらも大冒険をするバトルファンタジー。大胆な構図と勢いのある描線が迫力満点で、幼いころのトラウマを克服し強くなっていくストーリーは王道少年漫画そのもの。本作はフランスで現在22巻まで続く大ヒットとなり、アニメ化も決定!先月3日には日本語訳版も発売されました。


北九州市漫画ミュージアムでは、11月10日(日)に著者のルメール先生を招聘してトークショーを開催します。フランスの第一線で活躍する作家のテクニックを間近に感じられる貴重な機会です。ぜひご参加ください!

(図書担当 田中千尋)

=LINK=

ルノー・ルメール先生トークショーは11月10日()15:00~!
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