北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2024年11月28日
(516)小倉駅旧喫煙所で出張展示 ゆかりのキャラが出迎え

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第516回
『西日本新聞』北九州版 2024年11月17日(日)朝刊 20面掲載
小倉駅旧喫煙所で出張展示
ゆかりのキャラが出迎え

 多くの漫画家を輩出してきた漫画の街・北九州。たくさんの漫画家を生み出した背景には「九州の玄関口」として早くから栄えていたことが関係しています。

 北九州は、明治時代に官営八幡製鐵所が創業されて以来、日本の四大工業地帯の一つとして発展し、全国各地からたくさんの人が集まる街となりました。また、門司港が国際貿易港として栄え、外国との交流も盛んになり、国内外からさまざまなモノや情報が入ってくるようになります。さらに戦後の北九州は貸本屋や映画館が多く、身近な娯楽として親しまれていました。

 このように人と文化の往来が盛んで、大衆文化や国際文化に触れる機会も多かったことが、若者たちの創作意欲を刺激し、数々の著名な漫画家の誕生につながったのではないでしょうか。

 さて、そんな九州の玄関口の1つであるJR小倉駅では、旧喫煙ルームを地域の魅力を紹介する場として活用する取り組みが行われており、現在、北九州にゆかりがある漫画家の作品などを紹介する出張展示を開催中です。

 今回は、松本零士先生の「銀河鉄道999」メーテル柄のデザインマンホールや、当館名誉館長・わたせせいぞう先生による門司港駅や関門海峡を描いた作品のイラストバナーを展示しています。また北九州をモデルとする街で、ロボットが怪獣と戦うテレビアニメ「ブルバスター」のキャラクター等身大ポップも設置。駅に降り立ったみなさまをお出迎えしています。

 どれも北九州ならではの作品ですので、小倉駅をご利用の際は、ぜひ出張展示にお立ち寄りください。

(図書担当 原田佳織)