2024年12月16日
(520)「メカウデ」ロケ地マップが登場 作品世界に浸り散策
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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第520回
『西日本新聞』北九州版 2024年12月15(日)朝刊 16面掲載
「メカウデ」ロケ地マップが登場
作品世界に浸り散策
いよいよ最終回の放送が目前のアニメ「メカウデ」。舞台のモデルは北九州市ということで、第1話から、架空の街「キタカガミ市」に小倉北区の見覚えある場所が度々登場しました。
主人公のヒカルが通学のために乗車するモノレールは、北九州モノレールの座席デザインや車内音声まで再現。小倉駅をロケーションハンティングした「キタカガミ駅」は独特なビルの形状がそのまま生かされていますし、キタカガミ市の偉人・ヤクモの資料館は松本清張記念館がモデルです。港湾地域に広がる工業地帯も、魅惑的にライトアップされた情景で登場します。
監督であるオカモトさんいわく、北九州市は「近未来的な雰囲気と、工場の少し錆びた感じのギャップが格好良く、メカが登場するアニメにぴったり」。製鉄産業で栄え、ものづくりの街、そして交通の要衝として発展した地域だからこその魅力が、舞台のモデルに選ばれた理由だったのですね。
北九州市はこのたび、作品ゆかりの場所をまとめたロケ地マップを製作しました。併せて、声優・杉田智和さん演じるメカウデ「アルマ」がマップ掲載場所を案内する、音声AR(拡張現実)アプリを活用した周遊企画も開始。マップを片手にアニメの風景とモデルとなった建造物を見比べ、アルマの導きで作品世界に浸ることで、北九州市の新たな魅力に出合えることでしょう。
放送が終了した後も、北九州市では「メカウデ」の世界をまだまだ楽しめます。マップは漫画ミュージアムや観光案内所などで配布していますので、ぜひお手に取ってみてくださいね。
(学芸員・石井茜)
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