北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2025年02月22日
(527)来月2日CMJ、プロの出展や原画展も イベントならではの出会い

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第494回
『西日本新聞』北九州版 2025年2月16日(日)朝刊 16面掲載

来月2日CMJ、プロの出展や原画展も
イベントならではの出会い

 前回もご紹介しましたが、北九州市は毎年春に、マンガやアニメ・ゲームなどのクリエーターを応援するイベント「クリエイターズミーティングJAPAN(CMJ)」を主催しており、今年は来月2日に開催されます。関連企業の広報・求人ブースやステージトークなど盛りだくさんな中で、特に人気を集めるのが、マンガ家やイラストレーターが自作の同人誌を手売りする「九州コミティア」。今回は過去最多、約700の作家サークルが出展します。

 アマチュアが主体ですがプロも多く、今回の出展作家から一部を挙げると、いしいひさいち・春日光広・島本和彦・須本壮一・とだ勝之・福田素子といったベテラン勢から、池田ハル・しいたけ・とだかづき・名島啓二・ひのもとめぐると地元出身の若手まで多士済々(作家本人が来場しない場合もあります)。

 マンガの商業市場が電子メディア中心になり、過去作も含めて膨大なマンガを手軽に読めるのは便利ですが、選択肢が多すぎて、好みに合う作品を見つけ出すのがかえって大変な昨今。即売イベントというアナログな場だからこその新鮮な出会いを、作家も読者も求めているのです。

 さらに今回は特別に原画展も開催。「恋愛系コミック最先端」と銘打って年3回定期刊行されている作品集『楽園 Le Paradis[ル パラディ]』(白泉社)の執筆作家、蒼樹うめ・沙村広明・中村明日美子など総勢31人による「楽園の誘惑」展です。『楽園』は、既存の雑誌ジャンルに収まりきらない個性的な作家・作品を世に送り続けていて、他ではない特別な出会いがこの原画展にもあることでしょう。どうぞお見逃しなく!

(学芸担当係長 表智之)

=MEMO=
「クリエイターズミーティングJAPAN」は、3月2日(日)正午から午後4時まで、小倉北区の西日本総合展示場新館で開催。入場には『九州ティアズマガジン』(頒価1000円)の購入が必要。詳しくは「北九州発 サブカルチャー情報サイトi-MAP」にて。

=LINK=
◆「クリエイターズミーティングJAPAN(CMJ)」

◆「九州コミティア9」