北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2025年04月02日
(533)「マンガ大賞」などのノミネート作 多様性テーマの作品多く

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第533回
『西日本新聞』北九州版 2025年3月30日(日)朝刊 20面掲載
「マンガ大賞」などのノミネート作
多様性テーマの作品多く

 昨年末から今月にかけて発表された「このマンガを読め!」(フリースタイル)や「このマンガがすごい!」(宝島社)、「マンガ大賞」(マンガ大賞実行委員会主催)は、20年近い歴史を持つ漫画のランキングです。「読め!」はマンガ研究者や評論家などの研究的な目線で、「すごい!」や「マンガ大賞」は書店員や漫画好きな読者による一般に近い目線で選定されています。

 ランキングを通して昨年の漫画を振り返ってみると、現代社会を反映する作品が上位にランク入りしている傾向にあり、「生きづらい社会の中でいかに自分らしく生きるか」など、〈多様性〉をテーマにしたものが多かった印象です。

 さて、さまざまな作品が取り上げられた今回のランキングですが、なんと、全てにランク入りした作品が2つあります。

 1つ目の『どくだみの花咲くころ』(城戸志保/講談社)は、優等生と問題児という正反対な男子小学生二人が、あることをきっかけに親交を深めていく様子が描かれています。独特な世界観とシュールなギャグが魅力的な作品です。

 2つ目の『ふつうの軽音部』(漫画・出内テツオ、原作・クワハリ/集英社)は、軽音部に入部した女子高生が、バンド活動に奮闘する姿を描いた物語。部活動の様子は”解像度“が高く、軽音部「あるある」が楽しめる作品です。

 北九州市漫画ミュージアムの閲覧ゾーンでは、各ランキングのノミネート作品を紹介する特集コーナーを展開中です。最新の注目作品が勢ぞろいしていますので、ぜひご覧ください。

(図書担当・原田佳織)