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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第426回

『西日本新聞』北九州版 2022年1月29日(日)朝刊 16面掲載

市内各所で出張企画
若者や子どもたちに届け！

　漫画ミュージアムの普段の活動拠点は、所在地である小倉北区にあります。一方で、より多くの方々に私たちのことを知ってもらい、漫画文化に触れていただくために、市内各所に出張して展示やイベントを行っているのですが、ご存知でしょうか？

　2月からは、八幡西区黒崎にある北九州市立ユースステーションで出張展示「北九州国際漫画大賞優秀作品展」を開催します。30カ国以上から寄せられた4コマ漫画の中から、えりすぐりの作品を紹介するものです。

　会場のユースステーションは、中高校生をはじめとした若者のための「サードプレイス」と銘打った施設で、放課後や休日に気軽に立ち寄って友達とおしゃべりしたり、勉強したりすることができます。その他にも音楽、ダンス、料理、手芸、ゲームなど、自分の興味があることに取り組める施設です。

　ここに集う若者の中には、きっと漫画に興味がある人もいるはず。一般的に「ミュージアムに行くこと」にハードルがあるという若い世代。さまざまな国の、さまざまな属性の人が描いた作品と出合える場が日常にあれば、漫画文化そしてミュージアムを、身近に感じてもらえるのではないか。漫画を描くことに興味を持ってもらえるのではないか。そんな思いで今回私たちは「出張」します。

　さらに、3月には門司区で出張ワークショップを開催します。第60回を迎える「門司区子どもまつり」で、缶バッジ制作やぬり絵体験など、絵を描いたり画材を使ったりする楽しさを子どもたちに提供するべく出張予定です。お近くの方はぜひお立ち寄りください！

（学芸員　石井茜）

=MEMO=
「北九州国際漫画大賞優秀作品展」は八幡西区黒崎の北九州市立ユースステーション（コムシティ地下1階）で2月1日（水）から28日（火）まで。門司区子どもまつりのワークショップは門司区清滝の三宜楼で3月4日(土）に開催します。