2023年02月25日
(428)作品の講評や就職相談を実施 クリエーターの就業支援
★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第428回
『西日本新聞』北九州版 2023年2月19日(日)朝刊 14面掲載
作品の講評や就職相談を実施
クリエーターの就業支援
マンガやイラストを「職業」にしたいと思ったら、個人での活動をまずイメージすることと思います。雑誌への投稿や編集部への「持ち込み」が登竜門としてよく知られ、個人出版の「同人誌」を評価されてスカウトされる例もあります。
企業など集団の一員としてマンガやイラストを描く職業もあるのですが、どうも注目されづらいようです。完成した作品は有名でも、誰がどういう分担で制作したかが見えづらいのと、制作集団が中小企業であることが多いためでしょう。
北九州市は、マンガやイラストの描き手の創作・就業支援イベント「クリエイターズミーティングJAPAN」に取り組んでおり、今年は3月5日(日)に西日本総合展示場新館(小倉北区)で開催します。個人作家が同人誌を手売りする「九州コミティア」と、就職活動を主眼とする「エンクリ企業ミーティング」があり、後者では、マンガ作品を編集者が見て指導する「出張マンガ編集部」のほか、マンガやイラストを集団で制作し商品化している企業の就活窓口も出展されます。
トークイベントも開催され、スマートフォンで読む「マンガアプリ」に配信される作品での、マンガ分業制作の新たな試みを紹介します。従来の「原作」「作画」に加えて、原作小説をマンガのコマやページに落とし込む「ネーム構成」を分業化することで、何が起きるのか。現役の編集者が作家志望者に向けて解説します。
普段は見えづらい、集団制作・分業制作の舞台裏に触れて、就活に役立てるもよし、マンガへの理解を深めるもよし。ぜひ覗いてみてください。
(専門研究員 表智之)
=MEMO=
「クリエイターズミーティングJAPAN」は、3月5日(日)12時から16時まで、西日本総合展示場新館ABにて開催。入場には『九州ティアズマガジン』(頒価1000円)の購入が必要。詳しくは「北九州発サブカルチャー情報サイトi-MAP」にて。
=LINK=
◆「クリエイターズミーティングJAPAN」特集ページ