2023年09月21日
(457)ついに公開!最終章の幕開け 劇場版シティーハンター
★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第457回
『西日本新聞』北九州版 2023年9月17日(月)朝刊 22面掲載
ついに公開!最終章の幕開け
劇場版シティーハンター
『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』がついに先日公開されました!すでにご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。
原作者は北九州市出身の漫画家・北条司先生。「最終章の幕明け」と銘打たれた本作は、主人公である冴羽獠と深い因縁のある謎の組織、そしてその頭領である「海原神」との宿命ともいうべき戦いの始まりを描いています。“都会のスイーパー(掃除屋)”として、新宿を舞台に依頼人の問題を解決するべく八面六臂の活躍を続ける獠ですが、彼の驚異的な能力は過去傭兵であった頃に培われたもの。その傭兵としての獠を育てたのが、海原神なのです。
海原は原作でも登場する重要なキャラクターですが、劇場版においてのストーリーラインは原作と異なるため、獠や海原を取り巻く魅力的なオリジナルキャラクターが新たに登場しました。依頼人として現れる謎めいた女性「アンジー」、シティーハンターの周りで不穏な動きを見せる「ピラルクー」に「エスパーダ」。彼らには何かのつながりがあるようですが…?それは映画を見てのお楽しみ。
もうひとつの見どころが、迫力のアクションシーンです。体術、ガンアクション、カーアクションと、盛りだくさんな本作。お馴染みのドタバタギャグもありつつ、一方で獠の過去、つまり傭兵であった過去に迫る本作ならではの、緊張感のあるバトルは必見です。
北九州市内では、北九州市漫画ミュージアムをはじめ、JR小倉駅にある総合観光案内所や各劇場などで「劇場版シティーハンター」を引き続き全力応援しています。この機会に、市内観光と映画鑑賞を併せてお楽しみください!
(学芸員 石井茜)