★10/10(月祝)開催の「ムロタニ・ツネ象を語る会」★
アーカイブ映像を公開中です⇒こちら
〈新聞〉がつないだ漫画家たち
~北九州の漫画文化を育てたもの~
会期:2022年9月10日(土)~11月6日(日)
北九州には、どうして漫画家が多いのか?
総勢100名以上にもおよぶ、大勢の漫画家を輩出してきた〈漫画の街〉北九州。その歴史的な背景や文化的な根源を追うと、漫画の描き手と読み手、あるいは描き手同士が、近い距離で濃密にコミュニケーションを重ねてきたことが浮かび上がってきました。
門司や小倉に集中した新聞社の漫画家たち。広告業界の漫画家たち。製鉄業界に勤め、社内報や組合紙で筆をふるった漫画家たち。北九州・福岡の漫画家の一大サロン「九州漫画家協会」…。地域誌・タウン誌や同人誌も含め、マスコミからミニコミまで多種多様なコミュニティとメディアに漫画家たちが集い、腕を磨きあったのです。
この展覧会では、戦後まもない北九州で刊行された伝説の漫画新聞『まんが新九州』(編集:松見ムクロ)を一つの起点として、大小さまざまな〈新聞〉メディアが北九州の漫画文化を育てたその歴史過程を明らかにします。合わせて、北九州の新聞漫画が生んだ大スター、関谷ひさしとムロタニ・ツネ象については、当館収蔵の作品原画でその画業の全体像をご覧いただきます。なおムロタニ作品は、このほど新たに受け入れ整理したもので、本展が収蔵記念のお披露目となります。
~伝説の『まんが新九州』~
新九州新聞社『旬刊まんが新九州』(編集:松見ムクロ)
(左)創刊号(1948年3月1日号)上段:松見ムクロ 下段:一刀研二
(右)第48号(1949年6月20日号)上段:関谷ひさし 下段:瀬木谷猪九
~漫画コミュニティの広がり~
九州漫画家協会 会誌『まんがQman』
第1号(1967年、表紙画・原真人)、第3号(1968年、表紙画・ばんば三郎)、第7号(1970年、表紙画・キクチマサフミ)
【新聞社】毎日新聞西部本社、西日本新聞社、朝日新聞西部本社 …etc
【社内報・組合紙】くろがね、熱風、鐵の仲間 …etc
【地域誌・タウン誌】おいらの街、ひろば北九州、ほっと帆柱 …etc
~北九州の新聞が生んだ大スター~
関谷ひさし
「ストップ!にいちゃん」『少年』(光文社)1965年7月号付録扉
ムロタニ・ツネ象
「地獄くん」第2話 地獄への片道切符『少年サンデー』(小学館)1967年1月22日号
【関連イベント】
①学芸員によるギャラリーツアー
[日時]9月18日(日)➡中止、10月1日(土)、16日(日)、29日(土)15:00~ 各回40分程度
[定員]各回10名(事前申込優先)
②ムロタニ・ツネ象を語る会
惜しくも2021年に逝去されたムロタニ・ツネ象氏の業績と、その漫画史的な意義を、漫画史の専門家とムロタニ氏と親交の深いゲストが対談形式で語り尽くします。YouTubeで同時配信&アーカイブ予定!
★オンライン配信はこちらから。参加無料・申込不要です。
[出演]橋本博(合志マンガミュージアム館長)、吉田毅(ムロタニ・ツネ象応援団)
[日時]10月10日(月・祝)14:00~15:30
[定員]30名(要事前申込)
※各イベントに参加希望の方は093-512-5077までお電話ください。[10:30~19:00※火曜定休]
【展覧会概要】
【会 期】2022年9月10日(土)~11月6日(日)
【開館時間】11:00~19:00 ※入館は閉館の30分前まで
【休 館 日】毎週火曜日
【場所】北九州市漫画ミュージアム 企画展示室
(北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity 5階)
【本展覧会チケット料金】
一般800円(640円)、中高生400円(320円)、小学生200円(160円)
※( )内は北九州市漫画ミュージアム年間パスポート提示者、市内及び下関市・福岡市・熊本市・鹿児島市在住で65歳以上であることが確認できる方の1名あたりの料金。
※未就学児は無料。
※療育手帳・身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方とその付添人は無料(付添人については1名まで。なお、身体障害者の付添人は、当該身体障害者手帳の等級が1級~4級までの場合に限る)。
※本展覧会チケットで、6階常設展エリアもご観覧いただけます。
【主催】北九州市漫画ミュージアム
【企画協力】池川佳宏、イトウユウ、岡部拓哉、宮本大人、文化庁マンガ原画アーカイブセンター
【協力】おいらの街/高野敬市、金子猛、キクチマサフミ、公益財団法人 北九州市芸術文化振興財団、日本製鉄株式会社 九州製鉄所、日本製鉄八幡労働組合、原田誠一、毎日新聞社、松見正宣、マンガ図書館Z/赤松健、門司港レトロFM、吉田毅