北九州漫画ミュージアム

展示・イベント

企画展示

2016年3月19日〜2016年4月10日
アズ50年展-マンガ同人の半世紀-

アズ50年展~マンガ同人の半世紀~

会 期 2016年3月19日(土)~4月10日(日)

会 場 北九州市漫画ミュージアム 企画展示室(あるあるCity5階)

開館時間 11:00~19:00

休館日 3月22日(火) ※3/29・4/5は春休み特別開館

観覧料・イベント参加費 すべて無料

主 催 アズ漫画研究会・北九州市漫画ミュージアム

1966年、北九州市にて結成された、マンガ同人グループ「アズ漫画研究会」。当時まだ「コミケ(コミックマーケット)」などの同人誌即売会もなく、個人で印刷所に同人誌の印刷・製本を発注するなど夢のまた夢。コピー機すら普及しておらず、自分たちの肉筆原稿を紐などで綴じて「同人誌」とし、わずかな同好の士で回覧していた時代でした。

それから半世紀。アズ漫画研究会は、同人誌『あず』の発行や展覧会の開催など、北九州・下関で今も活動を続けています。当時のメンバーの一部がまだ現役であるだけでなく、その子供世代の若い会員も加入し、アニメーションやデジタル作画イラスト、造形作品など、創作の幅はさらに広がっています。この北九州市漫画ミュージアムにおいても、「漫画体験」のインストラクターなど様々な場面で参画していることはご存知の通りです。

アズ漫画研究会の、半世紀にわたるマンガへの情熱・マンガを描くよろこびを、さらに次の世代へと継承するべく、展覧会と様々なイベントを開催します。半世紀を経てなお燃え盛る、マンガ同人のパワーをご体感ください。

【展示】

「アズ漫画研究会」50年間のあゆみを、展示室にぎっしりと詰め込みました。草創期の“肉筆回覧誌”から“青焼き”“ガリ版”を経てオフセット印刷に至る会誌の歴史、プロ作家を含む歴代メンバーの代表作生原稿、イラスト・アニメーション・立体造形と多彩に広がる若手メンバーの活躍など、盛りだくさんです。

★メンバーたちの作品と会のあゆみをまとめた、オリジナル図録を販売します。
★出展作品の一部はショップにてお買い求めいただけます。

■オリジナル同人誌即売会「COMITIA」見本誌読書会 開催!!

4月3日(日)は、「COMITIA」に出展された同人誌の実物を手に取って読むことができます。

【トーク&パフォーマンス】

★定員のあるものは事前申込が必要です。

申込先:アズ漫画研究会 asmanken@yahoo.co.jp ※メールでのみ受け付けます 

ギャラリートーク 3月19日(土) 11:15~11:40
  出演:表智之(当館専門研究員)  
合唱コンサート 3月19日(土) 11:45~12:05  
  出演:福岡県立若松高校音楽部  
公開座談会 マンガ同人たちの50年 定員50人 ⇒詳細  
  第1部 3月19日(土)14:00~16:00  
  第2部 3月20日(日)13:00~15:00  
  第3部 3月20日(日)16:00~18:00  
  ゲスト出演者  
  霜月たかなか(マンガ・アニメ評論家、コミックマーケット準備会初代代表)/第1部、第2部
  米澤英子(コミックマーケット準備会、故 米沢嘉博氏夫人)/第2部
  中村公彦(コミティア代表、『ぱふ』元編集長)/第3部  
  宮本大人(明治大学准教授、当館研究アドバイザー)/第3部  
漫画家フォークライブ 3月27日(日)14:00~14:30  
  出演:松原香津美と友人たち  
デジタルライブペイント 4月2日(土)13:30~14:30  
  出演:しいたけ(イラストレーター)  
  ※wacomタブレットの体験コーナーもあります  
“まんが甲子園”北九州エキシビジョンマッチ  
  4月9日(土)14:00~17:00 定員50人  
  北九州・福岡の高校生・専門学校生チームとアズ漫画研究会が高知名物「まんが甲子園」を模した漫画バトルを行います。  
  審査員:Moo.念平(漫画家)、ひのもとめぐる(漫画家)  
  後援:まんが王国・土佐推進協議会  
大笑い漫画道場 4月10日(日)11:15~12:45 定員50人  
  漫画家・Moo.念平のプロデュースによる、爆笑まんが大喜利!
アズ→明日の座談会 4月10日(日)15:00~16:00  
  アズ漫画研究会若手メンバーが、アズのこれから=明日を語り合います。

 

【ワークショップ】

★定員のあるものは事前申込が必要です。

申込先:漫画ミュージアム企画係 tel:093-512-5077 ※11:00~19:00・火曜休

★参加者の作品や開催風景を収録した、記念冊子の制作・販売を予定しています。参加される方は、ご自身の作品(ペンネーム可)や会場写真の掲載などについて、あらかじめご了承ください。 詳しくは当日ご説明いたします。

一コマ漫画で日記を描こう 3月21日(月/休)11:15~12:45 定員20人 
  講師:ひのもとめぐる(漫画家)
豆本少女漫画教室 3月21日(月/休) 16:00~18:00 定員10人
  講師:フミヨ(豆本インストラクター) ※中学生以上対象
小麦粉ねんど教室 3月26日(土)11:15~12:45 定員10人
  講師:ラクトいちご(怪人) ※中学生以上および保護者同伴の小学生対象
似顔絵教室 3月26日(土)14:00~16:00 定員20人
  講師:たおゆか(似顔絵師)
漫画のお話作り 3月27日(日)16:00~18:00 定員15人
  講師:関よしみ(漫画家) ※中学生以上対象・指導の参考になる自分の作品を持参
紙一枚で作る豆絵本教室 4月2日(土)11:15~13:15 定員15人
  講師:田中時彦(童画家) ※中学生以上および保護者同伴の小学生対象
イラスト教室 4月2日(土)15:00~17:00 定員20人
  講師:文月今日子(漫画家) ※中学生以上対象・指導の参考になる自分の作品を持参
ペンタブで缶バッチを作ろう 4月3日(日)12:00~17:00
  協力:アニメイト小倉店 後援:㈱ワコム

 

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アズとは・・・

 

 

 

 

 

 1966年秋、北九州市立思永中学校2年の教室でアズ漫画研究会は壁新聞『アズ』の形で誕生した。名前の由来は、習いたての英語の「as~as」の、まずはみんな同じレベルにと言う願いを込めてのもの。

 きっかけは、クラスの中に時代劇の漫画を描く同級生がいたこと。二人で壁新聞に漫画を連載していた。そんなある日、その同級生が持ってきた月刊『COM』5号に衝撃を受け、新聞ではなく漫画の本を作りたくて人集めをした。会長は、皆で行うことで特に置かず、架空の人間「草木承一」ということでスタートした。

 同人誌『アズ』の創刊号は、1967年7月にすべて『COM』のデザイン編集を意識して作り上げた。情熱だけは強く持っていた。当時はコピーもない時代、印刷もガリ版印刷が主流であったため、原稿をそのまま綴じ合わせた肉筆回覧誌で製本。

 今のような50年も続く漫画同人グループになろうとはその時は想像すらできなかった。 

アズ漫画研究会 初代会長 草木承一

 ⇒「アズ漫画研究会」公式サイト

 

※イベントの内容は、予告なく変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。