北九州漫画ミュージアム

展示・イベント

企画展示

2023年6月1日〜2023年7月17日
国際交流ギャラリー

北九州市漫画ミュージアムは、これまでさまざまな形で海外との交流事業に取り組んできました。本展では、昨年度台湾との協力で実現した展覧会やアーティスト・イン・レジデンス事業、そして現在進行中の「北九州-釜山共同執筆事業」についてご紹介します。

【台湾との連携事業について】
昨年度、当館では、台湾文化センターおよび国立台湾歴史博物館と協力して、台湾の漫画史を紹介する展覧会「台湾漫画史不思議旅行―貸本屋さんと漫画の100年―」を冬季企画展「北九州国際漫画祭2022」において開催しました。また同時期に、北九州市の文化企画課が、台湾の若手漫画家2名を招聘したアーティスト・イン・レジデンスを実施。日本の歴史とも関わりが深い、台湾の豊かな漫画文化をさまざまな角度から発信しました。本展ではその記録や、台湾から寄贈された書籍、アーティスト・イン・レジデンスの成果作品をご覧いただきます。

【北九州-釜山共同執筆事業について】
北九州市漫画ミュージアムは、大韓民国・釜山広域市の関連団体「財団法人 釜山情報産業振興院」と2018年に提携関係を結び、交流を重ねてきました。コロナ禍以降、漫画家などが直接行き来しての交流はしばらく控えていたのですが、今年2023年からは、以前と同様の密な交流を復活させるべく、その第一弾として、釜山から若手漫画家を招いて北九州市を取材し、短編漫画を描き下ろしてもらうことになりました。これは、2019年に北九州の作家が参加した、釜山を取材して漫画を描き下ろす事業「釜山ブランドウェブトゥーン」をお手本にしています。取材して描くと言っても、いわゆるPR漫画やエッセイ漫画ではなく、ラブストーリーやミステリやホラーなど、通常のストーリー漫画を描くもので、街を描き下ろし漫画で「聖地」化する取り組みとも言えます。
今回は、韓国で公募された漫画家3名が、3月16日から22日までの1週間、北九州市をあちこち取材して回りました。北九州の漫画家も3名参加し、平尾台や木屋瀬、工場夜景クルーズなどはツアーを組んで合同で取材。交流も大いに深めていました。日・韓あわせて6名の若手漫画家が描き下ろす、北九州を舞台とする漫画作品、完成は今年秋の予定です。どうぞご期待ください!
また、2019年に釜山で実施された共同執筆事業の成果作品、タネオマコト「Ogre&Girl」、林たかあき「精霊」、ラクトいちご「赤鬼と青鬼」も、ギャラリーにて展示しておりますので、この機会にぜひご覧になってください!

会 期 2023年6月1日(木)~7月17日(月・祝)

会 場 常設展エリア内「あしたのギャラリー」

観覧料 常設展観覧チケットまたは年間パスポートでご覧いただけます