日本漫画家協会 九州・中国ブロック 展示コーナー
海 峡 マ ン ガ 合 戦
vol.13 井上のぶひろ「大隈重信侯カルタ」
2017年7月1日(土)~9月1日(金)
6階常設展示エリア「漫画こぼれ話」では、「海峡マンガ合戦」と題して、日本漫画家協会の九州ブロックと中国ブロックに所属する作家のミニ個展を継続的に開催しています。
7月1日(土)から9月1日(金)までは、九州ブロック会員である井上のぶひろ先生の作品を展示します。
佐賀県を拠点に、1コマ漫画や挿画などを手掛ける井上先生。美術科教師として勤めながら創作を続け、退職した現在も、似顔絵のチャリティーを通して東日本大震災や熊本地震への支援を行うなど、熱心に活動されています。
本展では、佐賀藩士であった大隈重信のさまざまなエピソードや業績をもとに2015年に制作された「大隈重信侯カルタ」のために描き下ろされたイラストを主に展示します。筆で描かれた大胆で味わい深いイラストは、添えられた数々の言葉とともに、大隈侯の生き様や精神性を私達に強く訴えかけてきます。
ぜひ会場で、井上先生が描き出す大隈侯の姿をご覧ください。
【井上のぶひろ プロフィール】
佐賀県佐賀市出身・在住。「九州漫画の会」会長。
佐賀大学在学中に世界的グラフィックデザイナー福田繁雄氏に憧れ、
平和や環境、国際問題などをテーマにイラストレーションやポスターの制作に励む。
以後、中学校美術科教師として勤めながら、イラスト、挿絵、
シンボルキャラクター、ロゴタイプ、一コマ漫画、似顔絵などの創作を続ける。
また、中学校卒業生への記念品として描いた似顔絵は約5,000点にも及ぶ。
退官後の現在も、似顔絵制作を通して被災地支援を行うなど、
精力的な活動を続けている。
【このコーナーについて】 日本漫画家協会 九州ブロックと中国ブロックの漫画家の皆さんの作品を展示してご紹介する、常設コーナーです。関門海峡をのぞむ北九州の風土にちなみ、「海峡マンガ合戦」と名づけました。双方のブロックから交互に作家が「出場」し、腕を競い合います。とは言え、「漫画/まんが/マンガ/MANGA」は非常に幅広く、多種多様な表現方法があります。海外には「コミック・ストリップ」や「バンド・デシネ」など、日本の漫画とは異なる表現方法のものも。ここでご紹介する作家・作品も、風刺漫画やストーリー漫画、イラストエッセイなど、とても幅広いものになるでしょう。それぞれの魅力にふれていただき、漫画の豊かな可能性を感じ取っていただければ幸いです。
【日本漫画家協会について】 日本漫画家協会(JCA:The Japan Cartoonists Association)とは、様々なジャンルの漫画家たちで構成される公益社団法人です。正会員1126名と、名誉会員7名、賛助会員59法人をあわせて、1192名の会員が所属しています(2016年4月1時点)。優れた作品や作家を表彰する「日本漫画家協会賞」の選定をはじめ、漫画文化の振興につとめています。